聖書に基づきイエス・キリストの救いを伝える 一志キリスト集会(教会)

 聖書メッセージ15

「世からの救い主」


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 世からの救い主

「キリストは、今の悪の世界から私たちを救い出そうとして、私たちの罪のために、ご自身をお捨てになりました。私たちの神であり父である方のみこころによったのです。」(ガラテヤ1章4節) 「ペテロは、……「この曲がった時代から救われなさい」と言って彼らに勧めた。」(使徒2章40節)

 年金、贈収賄、自殺。国外に目を転じると、テロ、宗教紛争、民族紛争、飢饉。確かに世界は末期的症状を呈しております。しかし、約2000年程前、新約聖書には既に、「悪の世界」「曲がった時代」という表現が使われており、このような世界から救われるべきことが記されていたのです。

 堕ちた世界からの救い

 聖書は「初めに、神が天と地を創造した」(創世記1章1節)というみことばで始まります。つまり、「世界」も神の創造物なのです。そして「神はお造りになったすべてのものを見られた。身よ。それは非常に良かった」(創世記1章31節)とも記されているのです。神がお造りになった「世界」は非常に良かったのです。ところが人間に罪が入ったとき、神の造られた秩序が壊されてしまいました。

1) 神との断絶

 神を見失った、ということは、自分の造り主(親)を知らない、ということです。通常“作品”と呼ばれるものは、何らかの目的を持って造られます。神を知らない、認めないという人は、自分の創造者を知らないわけですから、自分の存在目的も知ることが出来ません。茶器として造られた陶器が灰皿に使われても、それに気づかないでいるのと同様です。

2) 人間関係の破壊

 神を知らない人間は、他の人に対しても、それが神の被造物(神の所有)であることを認めません。人を傷つけ、殺しても平気なのは、神を知らないからです。離婚、家族崩壊、差別、いじめ、殺人が発生する根本の原因はここにあります。

3) のろいとなった労働

 「土地は、あなたにゆえにのろわれてしまった」(創世記3章17節)と記されています。罪の結果、働くことは、喜びではなく、辛いことになってしまいました。この辛い仕事に人間は一日何時間拘束されるのでしょうか。そして何年拘束されるのでしょうか。多くの人は、生活のため、家族のために堪えているのではありませんか。 混乱し、壊れた世界から救われるためには、その原因を見極めることが第一です。今までの「神はいない」という考えから決別することから始まります。

 この世を支配する者からの救い

 「あなたがたは自分の罪過と罪との中に死んでいた者であって、そのころは、それらの罪の中にあってこの世の流れに従い、空中の権威を持つ支配者(サタン)として今も不従順の子らの中に働いている霊に従って、歩んでいました」(エペソ2章1,2節)  罪に堕ちた人間は、神の支配を受け入れません。代わりにサタンの支配に従うようになりました。私たちは意識していないかも知れませんが、神を知らない、認めないということが既に、サタンに支配されていることのことの動かぬ証拠なのです。「神などいない」と言うのは、自分の考え、自分の意見として述べているように錯覚しているのですが、実は、サタンから吹聴されたことをそのまま語っているに過ぎないのです。けれども「神は、私たちを暗やみの圧制から救い出して、愛する御子のご支配の中に移してくださいました。」(コロサイ1章13節)

 あなたは、「私は自由だ、私は誰にも支配されてはいない」とおっしゃるかも知れません。しかし聖書は語るのです。サタンは今も神に不従順な人たちの心を支配していると。貴方の心の王座をサタンにではなく、キリストに明け渡してみてはいかがでしょう。キリストは貴方に希望に満ちた人生を与えて下さる方です。この方こそ、貴方自身の造り主(親)であり、目的を持って貴方をこの世に産み出した方だからです。

 この世界の滅びからの救い

 「この天地は滅び去ります。しかし、わたしのことばは決して滅びることがありません」(マタイ24章35節)。堕ちた世界は神のさばきによって滅ぼされなければなりません。「そんなはずはない」と思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし聖書は警告しているのです。その滅びの日とは、「ちょうど、ノアの日のようだからです。洪水前の日々は、ノアが箱舟に入るその日まで、人々は、飲んだり、食べたり、めとったり、とついだりしていました。そして、洪水が来てすべての物をさらってしまうまで、彼らはわからなかったのです。」(マタイ23章37〜39節)

 この世界の滅びは神のさばきによるものです。イエスはこう言われました。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。わたしのことばを聞いて、わたしを遣わした方を信じる者は、永遠のいのちを持ち、さばきに会うことがなく、死からいのちに移っているのです。」(ヨハネの福音書5章24節)この世界は滅ぼされます。かつては洪水で、そして今度は“火”で焼かれる(1ペテロ3章7節)と語っているのです。しかしキリストを信カる者は、このさばきから救われる、これが聖書の語る福音です。

 あなたは、この世の流れに従って生きますか? それとも、この世の支配から逃れ出て、造り主なる方の支配に移りますか?
 キリストは今もあなたを招いておられるのです。

Br.Cova



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