特別聖書メッセージの集い
傷を見て思い出す愛
傷を見て思い出す愛
実は私の趣味はギター演奏です。数年前、私は誕生日のプレゼントにハンドメイドのギターをリクエストしました。とても高価なものですが、一生もののギターとしてどうしても手に入れたいものと出会ってしまったのです。妻はアルバイトしてためていたお金をぽんと出してくれました。うれしかったですね。それを手に入れた日は、一日中、心ゆくまで、つま弾いたものです。ところが次の日の朝、妻の顔色が真っ青なのです。そして私に向かって「謝らないといけないことがあるの」と言ってギターを指差したのです。何とギターの表面がくぼんでいるではありませんか。実は彼女が落としたCDケースが、ギターに直撃したため、深い傷がついてしまったのです。妻は何回も何回も「ごめんね。ごめんね。」と言って謝りました。私は内心穏やかではありませんでしたが赦したのです。
その妻が昨年9月に亡くなりました。今ではギターの傷がとても懐かしいものになっています。それは彼女が生きていたときに、残していったものだからです。よくぞ傷を残していってくれたと感謝したいほどです。私はこのギターの傷を見るたびに彼女が一生懸命に謝っていた姿を思い出すのです。そして、そのようにしている彼女の姿を思うたびに、彼女の愛を思い出します。
それと同じくキリストの弟子たちは、十字架につけられたイエス・キリストの手足の傷を思うたびに、キリストが自分たちのために神に願い、必死の祈りで赦しを訴えて下さった姿を思い起こしたに違いありません。そして、キリストの愛を思い出さずにはおれなかったことでしょう。キリストの手と足の傷は十字架につけられた時についたものです。それは私たちの罪をその身に負い償うためでした。今、私は十字架の上で傷つけられたキリストの姿を思うたびに、キリストの愛を思い出さずにはおれないのです。
アコースティックライブと福音
●2010年6月6日(日)午後2:30より
●ところ:一志キリスト集会
●聖書メッセージ:高原剛一郎氏(大阪・東住吉キリスト集会)
●高原剛一郎氏プロフィール
1960年生まれ。1978年イエス・キリストを信じる。大阪教育大学卒業後10年間貿易商社に勤務。その後伝道者となる。企業講演・教育講演など幅広く活動を続けている。現在、ラジオ関西「聖書と福音」及び短波の伝道メッセージを担当。著書に「コスモスの花のように 君が天国に行った日」「生きる勇気と聖書の力」(イーグレープ)等がある。
大きいチラシを見る
Rain Man